(仮)扉を開けたその先にスポーツがあるという事②
2010.03.14更新
ウィンタースポーツの聖地、札幌・真駒内でデスクを釘付けにした風景とはいかに!?という前回からの続きです。
※前話掲載は前々回3/10日UPされていますのでご参照下さい。
そもそもデスクは真駒内セキスイハイムスタジアムでなぜじーーーーーっとしていなければならなかったのかといいますと、「定点撮影」というものを行っていたからです。この時はスタジアム内である建造物が出来ていく様子を撮影していました。実際のスピードではあまり変化のないモノでも、撮影された映像を早送りで見ると、チャカチャカと建造物が出来上がっていく「早回し映像」になります。その撮影のためにカメラを携え、じーーーーーっとしていたのです。
そんな中、デスクが心を奪われたスケート、それはスピードスケートともフィギュアスケートとも言えない、あえていうなら「それ以前のスケート」、子供達のスケート教室でした。
子供達といっても、参加しているのは3歳児。とても小さいです。おそらく、これ以上幼かったらリンクには立てないであろう限界の若さです。だから到底、ジャンプしたりクルクル回ったり、低い姿勢でスタートダッシュしたり、コーナーをスイスイ駆け抜けていくわけではありません。ちびっ子たちはスケートリンクに入って「滑る」というより、氷の上をひたすら「歩いて」いるのです。もちろん防寒のために上下ツナギの防寒具に手袋、そして帽子に身を包んでいます。まるまると着込んで一心不乱に氷上を歩く3歳児の集団。定点撮影を行っているスタジアムの上段から眺めると、それはまるでペンギンの群れのようにも見えます。カツカツカツカツ…地上を歩くだけでも可愛らしいこの年代の子供達のスケート姿は見るものを釘付けにするほのぼの感と緊張感が絶妙にブレンドされています。
しばらく観察していると、どうやら教室では「正しく転ぶ」方法をまず指導者の皆さんが教えているようです。前にペタンと腹ばい状態で転ぶ。なるほど、変に頑張った挙句に後頭部からスッ転んでは大変です。言われるがままにペタンと転ぶ練習をする子供達。立ち上がったらまたカツカツカツカツ…そしてペタン。延々とそれを繰り返しています。
工事の撮影はカメラに任せて(もともと録画ボタンを押したら、後はテープとバッテリーの交換と機械トラブルがないかチェックするくらいしか仕事はないのです)、しばしスケート教室に見入っていました。バンクーバー五輪代表のスケート選手たちも、最初はこんな姿だったのかもしれないと思いながら、カツカツペタンを眺めていると、この風景が北海道にとってとても大切な1コマのように思えてきたのです。
と言うのも、デスクが北海道生まれでないというのが大きいのかもしれませんが、もう一つ、五輪を前にして一躍全国の脚光を浴びたあの選手の事へとお話は繋がっていくのです。
(またつづく)
THEデスク業務
2010.03.12更新
一度は書こう書こうと思っていて、なかなか書く事の出来なかった「デスクの仕事」をきょうはご紹介!
ニュースを担当する報道部同様、スポーツニュースを担当する部署にも「デスク」と呼ばれる人がいます。HTBスポーツ部に限らず、ニュースを扱うどんなメディアでも、仮に「デスク」という肩書きの人がいなくても、デスク的業務を行っている人は必ずいます。
では「デスク業務」とは何なのか?
スポーツ中継で実況をしたり、ニュースを伝えるアナウンサー。そしてそのアナウンサーの読むニュース原稿を書く記者や、スポーツ番組を作るディレクターという職種については視聴者の皆さんも、「何となく…」ではあれご想像いただけると思うのですが、こと「デスク」となると今ひとつイメージが沸かないのではないでしょうか。
そもそも「デスクノート」というこのブログは、そんな「今ひとつよくわからない業務(?)」をしている立場にあるおっさん達のやるせない思いのはけ口になればという事から生まれたのです。ではデスクの仕事についてご説明しましょう。
次々に更新される新しいニュース情報を一瞬で読み解き、本日の放送ラインナップを組み立てていく。同時にカメラクルーの配備を考え、社内関係各所に連絡。もちろん全国ニュースへの売り込みにもぬかりはない。オンエアまであと5分、もう一つ新しい情報を加えたい。フロアを見回し目に付いた若手ディレクターに指示を与える。間に合うか?
「デスク!球場取材班から電話です!!」
デスクである自分に課せられたのは刻々と移り行く状況の中で瞬時に正しい判断を下し放送に結びつける筋道を見つけスタッフに遂行させること。失敗は許されない。胃がキリキリと音を立てているその時、ドーパミンがあふれ出ている事を感じながら手元の原稿に赤ペンを走らせ、すかさずアナウンサーに渡す・・・
そんな姿を想像している方、正解です!!
ただしそれはHTBスポーツデスク以外のメディアに身を置くデスクであれば・・・
「で、スポーツデスクってどんなことやってんの?」
妻からの質問にすかさず私は答えた。
「コピーや!」
「はぁ~あ?コピー!?」
次々にコピー機に自動送りされていく原稿をボ~っと眺め、コピー機に異常はないか気にしてみる。同時に晩御飯出前の注文先を考え、各店舗のラインナップを脳内で反芻。もちろん新メニューへのアンテナも同時に張り巡らせる。
放送終了まであと15分、早く晩御飯にありつきたい。フロアを見回し目に付いた若手ディレクターに指示を与える。間違わずに注文してくれよ。
「デスク!本日定休日です!!」
デスクである自分に課せられたのは夜中でも出前に応じてくれるお店を選び出し、胃袋と舌を満足させるメニューを見つけ出すこと。失敗は許されない。胃がキリキリと音を立てているその時、自販機の飲料で新商品があったことを思い出しながらコピー機の紙を補充し、すかさずコピー配りに着手する・・・
これがHTBスポーツデスクの現実(すこし創作混じり)なのだ!!
HTBスポーツデスクの最重要業務の一つはコピーとり。
何も意外なことではない。朝一番でスポーツ部長がコーヒーをポットに落としている姿が珍しくないように、本番直前にデスクがあせりまくってコピー機を前に奮闘している姿もまた、ごくごくありふれた日常の風景なのだ。
さらにFAXの給紙、紙詰まりの除去、新聞の整理などもデスクの得意技。
現場を駆けずり回る「最前線」に身をおくスタッフ達を、立場的には束ねなければならないのだが、実情はTHEコピー要員に他ならない。
もちろんコピーの合間をぬって、取材予定を組んでみたり、きょうの放送内容について打合せをしたり、何となーく色々な人と電話で喋ったりしているうちに放送時間がやって来ては通り過ぎてゆく。
毎日それを繰り返しながら、時々「朝までイチオシファイターズ」を編集したりもする。スポーツ中継では実況アナウンサーの横でカウントダウンの指を折ったりもする。それでも業務の大半は電話、打合せなどの「おしゃべり」とコピーである事に変わりはないのだ・・・・
念のためお断りさせていただきますが、言うまでもなくこれは「今のHTBスポーツデスク」の仕事の説明であり、他局、新聞社、そしてHTB報道部等の各メディアでデスクと呼ばれている方々の仕事とは必ずしもイコールではありません。
少しはご理解いただけたでしょうか?
そんなデスクたち(HTBスポーツは3人)が、ニュースへの責任感をひしひしと感じながら来る日も来る日も延々と終わる事のないコピー作業を敢行する。それがHTBスポーツデスクなのです!
(仮)扉を開けたその先にスポーツがあるという事①
2010.03.10更新
3ヶ月にも及ぶブログ「長期工事」の間、デスクは何をする人ぞ・・・というお話です。
「動かざること、山の如し」のデスクも、年末から年始、そしてオリンピック期間はいろいろ動き回っていました。そのほとんどが「動き回ることそのものが目的??」みたいな仕事なわけですが、そんな中で気付いた事がありました。
デスクノートの工事期間中、札幌は真駒内という所に何かと通うことが多かったデスク。
真駒内は「まこまない」と読む札幌市の南方に位置する地名ですが、たまに本州の人の中には苫小牧(とまこまい)とゴッチャになっている人がいます。かく言うデスクもその一人。中学生の頃、スピードスケートの選手だった友達が、遠征で「真駒内に行って来る」と言っていたのが人生で初めてこの地名を意識した時でしたが、実はその後、完全に苫小牧と混同している時期が長くありました。本州の人にとってあまり馴染みのない北海道独特にして「似たような」音の響きを持つ二つの地名「マコマナイ」と「トマコマイ」。
奇しくもこの二つの混同されやすい地名は、共にスポーツで全国にその名を知らしめました。まず「苫小牧」ですが、甲子園を沸かせたコマトマこと「駒大苫小牧」のおかげで全国区の地名となったのは記憶に新しいところです。そして「真駒内」、こちらは時計の針をさらに昭和まで戻せば日本のスポーツシーンに欠かせない地名として燦然と輝いています。そう、元祖・日の丸飛行隊が日本中を沸かせた、かの札幌オリンピックのメインスタジアムとして聖火の灯った、日本の「ウィンタースポーツの聖地」と言える場所なのです。
以上、年輩の方には当たり前すぎて、若い人たちには「はぁ?」という説明でした。
さて、本題はここから。
その真駒内にある札幌オリンピックのメインスタジアム「真駒内セキスイハイムスタジアム」でのデスク。何をしていたのかと言うと、寒空の下で三脚に付けたビデオカメラの録画ボタンを押して、ただひたすらじーーーーーっとしていただけです。 雲ひとつない放射冷却の氷点下で身一つでじーーーーーっです。
長らくじーーーーーっとしていると、さすがにヒトは色々考えるワケですが、真冬の北海道の屋外でさらにじーーーーーっとしていると、もれなく脳ミソもキンキンに冷え切って思考も停止します。そうなると、ある意味「無の境地」に近い状態になるのか、ふだんTV屋ならではのイヤラし~い(?)角度から見ていた景色を、びっくりするくらい無垢な気持ちで受け入れる事が出来るようになって来るのです。ランナーズハイならぬ・・・えーっと、何て言うんでしょうか??
そんな中で出合った忘れられない風景、それはスケートでした。
このスタジアムをご存知の方なら「真駒内ならスピードスケート競技をやるリンクがあるんだから当たり前では?」と思われるかもしれません。そう、ここは夏はテニスコート、そして時には野外コンサート会場となるなど多目的な使用がなされていますが、その本来の姿は冬の間、日本代表クラスも参戦する大会も開かれる、国内有数の野外スピードスケートリンクなのです(ちなみに、札幌オリンピックのアイドル的存在だった女子フィギュア銅メダルのジャネット・リン選手が演技したのは屋外スタジアムのすぐそばにある屋内のスタジアム)。
デスクの中学時代の友人も、この国内有数の屋外リンクでレースに参戦していたのです。30年と言う歳月を経て「周りの友達誰一人として屋外リンクはおろか、雪らしい雪すら知らない本州からたった一人、『聖地』でのレースに参加していたなんて、あいつヤルな~」と今さらながら感心してしまいます。
しかしこの冬、脳ミソ氷点下のデスクが目にした「忘れられない風景」とは、厳密に言うとスピードスケートではありません。
聖地・スケートリンクで行われていた「スピードスケートではないスケート」に心を奪われたのです。
(つづく)
長期工事完了しました!
2010.03.09更新
全国のデスクノートフリークのみなさま、長らくお待たせしました!長期工事完了です!!工事期間中、社内のごくごく少数から最初は矢のような催促と、そしてやがては見放される言葉を受けてきたHTBスポーツデスク陣ですが、このほど、ついに、晴れて、デスクノートを再開致します!!
たまりにたまったデスクノートネタを、これから一気に公開していけるかと思うと胸の高鳴りを抑えることが出来ません!!
ところで、工事って一体何ナノか!?
ひょっとして横綱の休場と深い関わりがあるのか!?あるいは週刊マンガの連載で時折目にする「作者取材のため休載」との関連!?それとも子供番組で唐突に子供席に置かれたぬいぐるみの謎に繋がっているのか!?
謎は深まるばかりですが、それはさておき、ここに長期工事の完了を改めてご報告すると共に、さっそく本編の執筆にかかります!!!
長期工事中です!すみません!!
2010.02.17更新






